一般社団法人Soil(ソイル)は、足元にある「土」が私たちが生きていくうえでどれだけ大切なものかを多くの方に知ってもらい、この土から生み出される「本物の食物」を通して健康で幸せな毎日を送ってもらいたい、そして安心して暮らせる持続可能な社会の仕組みを創り、次の世代へとつないでいきたいという思いで立ち上げました。
1966年
宮城県仙台市生まれ
東北生活文化大学 生活美術学科 卒業(銅版画専攻)
2016年
仙台市6次産業化人材育成事業6次産業化プロデュ ーサー育成塾修了。6次産業化プロデューサーとして活動を始める
2019年 SOFIX診断士認定
2020~2021年
経産省の補助金を得て、地域内から排出される食品残渣を堆肥化して土壌改良を行う実証事業に参加。東北・中部・沖縄など各地で土壌分析や施肥設計を担当する。
2021~2022年
オーガニックの専門的な知識を得たいと学び「ドイツIOB認定オーガニック専門家」の資格を得る
2023年
サスティナブルアイランドと呼ばれるデンマークロラン島へ視察に赴き、環境に負荷をかけない農業が経済性も含めて可能であること、ファイナンスも含めての農業教育の必要性を強く感じる。
2024年 一般社団法人Soilを設立
私が幼かった頃はまだ仙台市内もとても自然豊かで、稲刈りが終わった後には祖母や母と一緒にイナゴを取りに行きました。イナゴは下処理した後、乾煎りし甘辛く煮つけるのですが、身体が弱かった私は栄養があるからとよく食べさせられました。
春になると田畑には一斉に美しいれんげの花が咲き、見渡す限り鮮やかなピンク色の絨毯が広がり、幼い私はこの風景を見て「ここは天国じゃないか」と心から思ったことを思い出します。
れんげはマメ科の植物で、マメ科の植物は空気中の窒素を固定化し土の中に貯め込む性質があるため、昔から植物の肥料、「緑肥」として利用されてきました。しかし利便性や効率性の面から、次第に化学肥料に取って代わられ、れんげ畑はいまではあまり見られなくなりました。
そして3人の母親となり、日々家族の食事を作る中で、食べ物は身体だけでなく心の成長にも影響を与えるとっても大切なものだと実感するようになりました。
専業主婦として家事や育児で約20年間を過ごしてきましたが、様々な偶然が重なり、土壌の生物性、つまり土の中の微生物の数や活性の度合いを数値化し客観的に評価し「再現性と収益性」のある有機農業を可能とするSOFIX(Soil Fertility Index)技術と出合いました。土の生物性に着目したところにとても可能性を感じ、2019年にSOFIX診断士として認定を受けることができました。